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zoom RSS 白身魚と季節野菜の自家製ほんのり黒酢風味甘酢あんかけ(『明楓』)

<<   作成日時 : 2017/08/10 19:34   >>

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しばらくお店を閉じられていた『明楓』さんが、今週から再開されています。

本日やっと行くチャンスを得ました。
本日の日替わり「白身魚と季節野菜の自家製ほんのり黒酢風味甘酢あんかけ」(900円。相変わらず長いタイトルです!笑)をお願いしました。
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メインの食材と季節の野菜を組み合わせるのが『明楓』さんの真骨頂。
色もあざやかで、甘酢のあんがごはんにぴったりです。大満足です。
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デザートは、ナツメと白きくらげのシロップ漬けでした。これもいかにも美容と健康に良さそうです。
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やはり、時々『明楓』さんのランチをいただかないと元気が出ません。
末永くがんばってほしいお店です。
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雑感。

本日も相当な暑さで、お店を出て、『元町商店街』に避難したのですが、東に向かって歩き始めて、「とうとうこの日が来たか」と立ち止まってしまう風景を目にしました。

少し長い昔話になります。

僕が某大学の文学部書生だった頃のこと。
長旅に備えて、ためた小遣いを持って「ウォークマン」(当時はもちろんカセットテープを入れて帯同する音楽プレーヤーです)を買いに『元町商店街』を歩いていたのです。
すると、古書店の店頭に『漱石全集』が並んでいるのが目に飛び込んできました。

当時の岩波書店は、新刊で『漱石全集』を販売しておらず、入手するには古本屋で手に入れるしか手立てがありませんでした。しかも、全巻そろえると、古書店でも当時の相場で55,000円ぐらいはしたはずです。その『全集』が、確か29,000円ほどで店頭に並んでいたのです。

吸い込まれるようにお店に入りました。
破格の値段に、中身に何か問題があるのか?いっぱい線が引いてあるとか、かなり汚れているとか…。今から思えば、いきなり店に飛び込んで随分失礼な物言いをしたと思います。
すると、店主は「そんなことはない。何冊か気に入らない巻があったので、同業者からその巻だけ(新品同様の物を)仕入れて差し替えてある。中身に問題はない」という内容のことを説明してくれました。

その時、僕が手にしていたのは20,000円ほどで、すぐに買い取るにはお金が足りませんでした。
「どうしても買いたいけれど、今は手持ちのお金が足りない」旨の談判をすると、店主は「うちも商売なので、5,000円でも10,000円でも手付けを打ってくれたら、品物はすぐ店の中に引っ込める」というようなことを言いました。
「明日絶対買いに来るから」と手付金を支払い、店の中に全巻引き上げてもらいました。

約束通り、翌日残りのお金を工面し、持っている一番大きなボストンバッグを持って、お店に行き、『漱石全集』全巻手に入れました。あまりにも重くて、持ち歩くことができず、途中からタクシーを拾って持ち帰りました。

そんな思い出深い古書店も、もう随分以前から店をたたんでいました。でも、お店そのものは商店街に存在し続けていて、前を通るたびに懐かしい思い出がよみがえってきたものです。

ところが、とうとう、何年も閉じられたままだったこのお店も、改装されようとしていました。
壁に埋め込まれていた店名が外されていました。
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近々この看板も撤去されるのでしょう。
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『漱石全集』は、今も大事に保管しています。
前期三部作「三四郎」・「それから」・「門」所収の第四巻です。
この朱色の、布張りの装丁が本当に素敵です。
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神戸の大切な思い出の場所が、またひとつ消えてしまうんだなとしんみりします。

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